ひきつづき、Spiegelの図表から:
質問 Wie alt mochten Sie sein, wenn Sie sterben?
「亡くなるときは、何歳でありたいですか?」
(出典:Spiegelによる調査機関TNSへの委託世論調査 2009年5月19-29日)
実施対象は20-35歳の回答1000人。性別は問うていないようですね。悪性腫瘍の患者をみる家族や第3者のイメージを考える際、それなりに重要な情報ではないでしょうか。
50-59歳 1%
60-69歳 2%
70-79歳 14%
80-89歳 43%
90-99歳 21%
100歳以上 11%
85歳が平均とのことでした。ちなみにHP『社会実情データ図録』掲載の2010年のドイツの平均寿命は男性77.5歳女性82.6歳(出典は世界銀行WDI2012年6月発表分)。「平均より若干長い程度」というイメージでしょうか、平均以下を希望する人は1/5いるかいないかですね。
他の国はどうかネットで調べてみると、詳細は不明ですがイギリスでも2012年8月にMail Onlineで発表された調査があるようですね(注1)。ヘルスケアグループBenendenによる2000人を対象とした調査(対象・調査方法がよくわかりません)では83歳まで生きられれば幸せで、それ以上はボーナスだと考えるのが半分以上だとのこと。70代でも十分という意見も1/6を占め、100歳以上を希望するのは1/4に留まると書いています。対象の年齢が明らかでないのが残念ですが、大勢はドイツと変わらないようですね。100歳以上の希望者が多いらしいのが興味深いですね(ちなみに前掲データでイギリスの平均寿命は男性78.5歳、女性82.4歳)。
それでは日本はどうでしょうか?Web R25に掲載されている2010年の調査では、20-30代の働く男性100人を対象としたアンケート調査で、最頻値は80~89歳(32%)とのことでした(注2)。また、ライフメディアが2007年1月に実施した国内30-50代既婚者1660人を対象としたネット調査(注3)では、下記のような結果だったようです(なおグループ分けはSpiegelに合わせています)。ちなみに前掲データで日本人男性の平均寿命は79.6歳、女性は86.4歳(注4)。
50-59歳 1.7%
60-69歳 9.8%
70-79歳 32.0%
80-89歳 40.2%
90-99歳 8.7%
100歳以上 6.0%
、、、Web R25の結果を書いたまでは良かったのですが、そのあとで止まりました。2007年のデータとはかなり印象が異なりますね。両者の違いは様々な点が挙げられます。
①対象年齢で後者がより高齢者を含む
②後者は男女合わせて(比率は不明)。
③前者はかなり少ない。
調査手法もおそらくは異なるのではないかと考えますが、後者のデータがかなり短命であることに注意がいきます。日本人高齢者が寿命に対しより現実的なのか、それともネット調査では短めの寿命を考える人がピックアップされる傾向があるのか。、、、興味深いところですが、ネット検索ではここまでですかね。
注1
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2191746/Forget-reaching-century-wed-happy-live-age-83.html
注2
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20120918-00025687-r25
注3
http://research.lifemedia.jp/2007/02/post_164.html
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